ここでは、患者さんと医療者との距離について書きます。1型糖尿病、2型糖尿病、妊娠糖尿病、問わずに。距離といえば、何を連想されますか?

「いやー、診察に行ったらさ、先生、ぼくの顔などみないで、PCばかりみてる」

「ぼくの気持ち理解してくれない」

などでしょうか・・いやいや、今回の記事は少し別の角度で書きます。少しまじめな記事です。

 

患者さんと医療者との距離

「感情面」や「患者の意見を聞かない」以外に医療者と患者とのあいだには大きな距離があると僕は感じてます。それはなんだと思いますか?

それは糖尿病に対する医学的な知識量です。医療者はプロです、医師になるには6年の大学在学期間があり国家試験が待ってます。糖尿病の看護師さんも同じようなことが言えます。そう、知識量で大きな差があります。医師や看護師さんは、患者さんのHbA1cあるいは血糖値をさげる治療を知っています。プロなのです。

しかーし、糖尿病は自己管理の病気です。治療を実行するのは、患者さんのあなただけなのです。あなたが治療しなければ、知識量が豊富な先生でも看護師さんでも、あなたを治療できないのです。

 

では、どうすればいいのか?

仮に、医療者と患者さんで、糖尿病に対する知識にかなりの差があるとします。たとえば、今、糖尿病の診断をされた患者さんや治療に前向きでない患者さんなど。そして、そのような患者さんが「治療が面倒でやりたくない」、また医療者との関係がうまくいかず「治療するのが嫌になった」と思ったらどうなるでしょうか?ある患者さんは治療を放棄するかもしれません・・

そう、先生や看護師さんは「治療方法のアドバイス」はしてくれるのです。だけど、医療者とのあいだに不信感があれば糖尿病患者さんは「治療が面倒」になるかもしれません。「あの病院行きたくない・・」そうなった時、どうすればいいでしょうか?

 

まともな情報で糖尿病に対する知識量を増やす

「あの病院行きたくない・・」そうなった時、どうすればいいでしょうか?病院を変えるのも一つの手かもしれません。だけど、その変えた病院にも不信感があったら、どうなるでしょう?いよいよ、治療が面倒になるかもしれません。そして藁にもすがる想いで、インターネットを検索。出てくる広告は「これは糖尿病に効くサプリ!」「この商品で糖尿病が治った」、そんな広告を目にするかもしれません。巧みな話術の広告なら、高額で血糖値に効きもしない商品を買ってしまうかもしれません。インターネットの記事は、少し疑ったほうが良いです。そして、そうならないためにも、僕が提案するのは「医学的なエビデンス(いわゆる論文)」を読んで、糖尿病にたいする情報量を増やすこと。ただし、少し難しい本ので、勉強熱心にやらないと読めません。わからない単語もでてきます。でも、なぜ文献を提案するのか?それは糖尿病治療は日進月歩の勢いで進んでいます。そして、医学的な文献は信頼に値します(文献の出稿にあたっては、いろいろな人から審査があるからです)。そして病院に行かなくても、糖尿病の治療の情報量を増すことができ、あなたにとって何が必要で何が必要でないか、正確に知ることができます。だけど、どうやって、そういった記事を探せばいいのか?これは次回の記事、何を信用して治療する?で紹介します。

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