いまのところ、保険で血糖測定を行うには、僕のようにインスリンの注射をしているか、GLP1という血糖値を下げる薬を注射しているか、妊娠中の糖尿病患者さんだったり、などが対象となる。

僕は、長年1型糖尿病を患ってはいるけれど、ときに、自分の病気に、あまり興味がない時期もあった。食事をしてインスリンだけは打っていたものの、血糖値はほとんど測らなかった。そうなると、病院でもらう血糖値のセンサーやチップはいつも余っており、自宅でほったらかしになっていたのだ。それは、まるで使われなくなったレコード版のように埃もかぶっていた。

センサーは今でも測定できるのだろうか。

血糖測定に使うチップやセンサーには使用の期限がある。血糖測定器のヘビーユーザーであれば、そんな期限など関係なく、病院から処方されたチップはすぐになくなってしまうだろう。

しかし、当時、血糖値に興味のない僕は、血糖チップがあまりにあまった。だけど、使用期限が切れたセンサーでも測定できるものだろうか。

古いセンサーでも測定はできる

僕は使ってみた。ひとつは期限が切れた血糖センサーで、その横には期限が切れていない血糖値のセンサーも用意して、測定器を2台用意して、同じ血液を2つのセンサーに点着して測ってみたのだ。その結果、やはり、多少の誤差はあったものの、期限切れのセンサーでも測定することはできた。

ただ、使用期間が切れている場合、その測定結果は誰かが保証してくれるものではない、

と考えると、なんだか少し怖くなった。

そして、センサーは個別包装だけではなく、バイアルに入っているセンサーもある。この場合、キャップを開けた時点からセンサーの劣化は始まるらしい。そのため、キャップを開封した日にちを記載しておくよう、注意書きがされている。

今までは、1日4回ちゃんと測っていた血糖測定だった。ただ、リブレを使うようになってから、血糖測定をする回数はめっきり減った。リブレを装着した1日目と2日目ぐらいだろう、リブレの値と本物の血糖値の誤差を把握するために僕は血糖を測る。ただ、そのほかの日はほとんど測らない。

これが良いことなのかどうかを、また考える日がきっと訪れるだろう。

 

 

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