毎月の病院での診察。電車に揺られて1時間くらいのところにその病院はある。いつも1時間くらい前には到着して、血液検査を済ませる。その後は、代謝外来へ診察カードを持って受付けをする。

診察までお席を外されますか?と外来の受付の人は言う。少なくても40分以上は待たされるものだから、はいと答えて、僕はコーヒーを飲みにタバコの吸える喫茶店に行く。

コーヒーを飲みながら、至福のタバコを吸って、バックパックに忍ばせてある本を取り出す。暇つぶしのために、小説か医療系の雑誌を常に入れてある。おもむろに医療系の雑誌を取り出し、ざっくり目を通す。そして、だいたい3本くらいのタバコを吸えば、およそ40分の時間は経過しているのだった。

代謝内科の受付に戻り、名前が呼ばれて診察室に入る。今月のヘモグロビンA1c(HbA1c)は7.9%でした、と医師は言う。インスリンポンプからインスリン注射に切り替えて約1年。この1年のHbA1cの平均は7.7%ぐらいだった。追加打ち、カーボカウント、頻繁な血糖測定、規則正しい食事。やれることは全部やったつもりではいるけれど、7.5%の壁は意外と厚い。再度、インスリンポンプに切り替えようかと頭をよぎる。

帰りの電車の中で、再度、医療系の雑誌を読んだ。そんな医療系の雑誌の名前はプラクティス 32巻2号 糖尿病と高血圧 -JSH2014から-その234ページだった。ここで面白い記事を見つけた。

「糖尿病の全身状態と網膜症について」〜どのくらいHb(ヘモグロビン)A1cの値が何年ぐらい続けば網膜症は発症するのか?を含めて〜

東京女子医科大学糖尿病センター廣瀬晶先生の演題だった。

内容は読んでもらえばいいとして、僕も1型糖尿病を患って、網膜症の合併症を発病した一人だ。糖尿病になって、ちょうど20年目に網膜症を発病した。20年目に発病した自分のデータを廣瀬先生の指標に当てはめてみた。なるほど・・合点がいって、とても素晴らしい指標と思えた・・先生の今後のご活躍を心からお祈り申し上げたい。

そういえば、最近、眼科に行ってないことを思い出した。かれこれ1年くらいは行ってない。怠惰にも。そのうち、眼科に行くことすら面倒になって、最後は忘れてしまう。あまりにも日常が忙しくて。

そんな怠惰と緊張感のサークルを僕はグルグル回る。生活を優先すれば、怠惰は増して、怠惰を優先すれば、生活は後回しになる。向上心と懺悔の波は絶え間なく行ったり来たり。さあ、眼科に行こう、と見えない誰かがアホンダラな僕に呟いている・・

読んだ雑誌は以下のものになります。クリックするとAmazon.co.jpへ移ります。

プラクティス 32巻2号 糖尿病と高血圧 -JSH2014から-

今週にでも眼科に行ってみようかなあ・・

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