2015年の1月からインスリンポンプを外して7ヶ月が経った。それ以降は、シリンジの注射器で超速効型インスリンを打ち、ペン型の持効型インスリンを注射する毎日。インスリンポンプを外すときはHbA1cは8.8%であったが、現在は7.5%ぐらいで安定している。

 

よくシリンジの注射器で注射できますね・・

患者さんからもドクターからもよく聞かれる。いまや、科学が世界を引っ張っている現代。高校時代に流行ったポケットベルからガラケーの携帯電話が発売された。当時は大変貴重な携帯電話であったが、そのガラケーも今やスマホが時代の最先端となった。1型糖尿病医療で言えば、インスリンポンプとリアルタイムCGMが現在の最先端なのかもしれない。しかしである。

「そのような時代に、なぜ、あなたはシリンジで注射するようになったのか?」

インスリンポンプ+リアルタイムCGMを使用していたのに・・

 

下がらなかったHbA1c

CGM付きのインスリンポンプでもHbA1cは下がらなかったのである。詳しい経緯は過去のブログの記事を拝読頂きたい。CGM付きのインスリンポンプを海外で使用していたのであるが、医療費は2倍以上に跳ね上がった。月に約4万円以上はかかったと思う。しかし出費の甲斐も虚しく、HbA1cは下がることなく上がり続けた。

もはや、インスリンポンプもリアルタイムCGMも僕の中では夢のデバイス(医療機器)ではなくなった。まさに砂漠の上に見える幻影のオアシスとでも言うべきか。少し最新の医療機器に対して疑いの目を持った瞬間だった。

 

ペン型のインスリンの一単位は、本当に一単位出ているの?

以前、こんな言葉を同じ1型糖尿病の患者さんから聞いた。もちろん、日本では厚生労働省の認可を受けてペン型のインスリンは処方されている。だから、信頼には値すると僕は思う。これはインスリンポンプであってもCGMであっても同様である。しかし、インスリンポンプとCGMを使ってさえも、僕のHbA1cは下がらないわけだから、デバイスを疑うだけ疑った。

インスリンポンプを疑い、CGMを疑い、ペン型の注射器も疑い、最後に行き着いたところがシリンジの注射器だった。たとえて言えば、昨今の生活では手放せない冷房機器を捨て、内輪で扇ぐ生活に戻ったようだった。しかし、シリンジの注射器も疑うことはできる。果たしてシリンジの目盛りも100%の精度で作られているかどうか。

 

HbA1cは約1.0%下がったのである

僕が1型糖尿病を発症したのは1980年代。当時はシリンジの注射器が主流であった。だから今でも使用すること自体に違和感はない。ペン型注射器と比較すれば、シリンジの注射器は、目測ではあるが、1単位未満の単位調整が可能である。

僕はカーボカウントを使っているため、食事や追加打ちでは1単位未満の単位調整にはとても便利である。その上、シリンジは針が長いので注射する深度も自分で調整が出来る。インスリンポンプにも一長一短があるが、シリンジの注射器も負けていないのではないか。そして、今まで最新の医療を追い続けたせいか、原始的なやり方でも血糖値は下がる、そんなことを証明したかった。

そして、金銭的な問題、地理的な問題、年齢の問題、様々な理由でインスリンポンプを導入できない人達がいる。そのような人たちのためにも、今の治療でも十分に血糖値は下がる余地がある、そういうことを伝えたかったのかも知れない。そして、僕は自ら実践して、おかげさまでHbA1cは下がったのである。

そう、今の治療方法でも、あなたのやり方次第で血糖値は下げられること。それを伝えたかったのかもしれない。

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