この記事はカーボカウント(実践:中級編)の続きになります。主にインスリンポンプユーザーや1日4回打ちのインスリン注射(持効型+超速効型)をされている方への記事になります。この記事は少し難しいので、中級編をきちんと読んでから、この記事を読んで下さい。それと、この記事を読む前に計算機とメモ用紙を用意して下さい。

 

あなたの1日の総インスリン量は何単位ですか?

ぼくは、だいたい36単位ぐらい。さて、この単位数から一体、何がわかるのか?

あなたのインスリン1単位注射で、どのくらい血糖値を下げるか

これがわかります。さて、具体的な計算方法はこちらになります(1800ルールないしは1700ルール適用例)

1800ないしは1700から総インスリン量を割ります。たとえば、ぼくの例で計算すると

1800÷36単位=50

1700÷36単位=47

これが、だいたい1単位打つと血糖を下げる目安になります。なので、ぼくの場合は1単位打つと、だいたい50mg/dl、ないしは47,g/dlの血糖が下がります。これはインスリン効果値(insulin sensitivityと呼ばれてます)

あなたのインスリン効果値は、どのくらいでしょうか?あなた効果値を計算し、メモ用紙に記録して下さい。

 

次に、500で総インスリン量を割ってみます

僕の場合、だいたい総インスリン量は36。それを500で割ります。

500÷36=13.8888

なので、13ぐらいです(この数値はcarb ratioと呼ばれてます)。この数字はいったい何を意味するのか?たとえば、炭水化物量を78g摂取した場合(だいたい茶碗2杯分)、この数値(13)で割ると必要なインスリン単位数の目安がわかります。

僕の場合

茶碗2杯のご飯(78g)÷13=6単位

そう、僕の場合、茶碗2杯食べた時に必要なインスリン量は6単位。

さあ、あなたのcarb ratioを計算してみましょう!そして、あなたのカーボレシオをメモ用紙に記録して下さい。そのメモ用紙、捨てちゃダメですよ(笑)

 

なので、1日の総インスリン量を記録することはとても大事

それと、食事における炭水化物量を把握することも大切です。少しマニアック過ぎる計算方法ですが、しっかり体得できれば、ある程度のインスリン単位を自分で決めることが出来ます。インスリンポンプユーザーで、この方法を利用している人は多いと思います。ですが、僕の経験上、インスリン注射(持効型+超速効型)の患者さんでも効果があります。

 

ただし、計算方法で算出したインスリン単位はあくまで目安

「なぜかって?」

僕の経験でお話しすると、体調によってインスリン単位は変わってくるし、重篤な低血糖を起こしたあとは、インスリンを打っても効かない状態になるからです。それに1日の食事の回数が変われば(たとえば普段は3食食べているけど、今日は1食になっちゃったなど)、インスリン単位数が合わない時もあります。だからこそ、食後に測る血糖値はとても大切になります。インスリン単位があっていたか?の指標となるからです。

ただ、この段階では、まだ実践しないで下さい。厳禁です。その前にインスリンの単位の決め方も御覧ください。次回の記事では「いざ、実践方法」を書く予定でしたが、カーボカウントはもろ刃の剣。カーボマスターになる前に「糖質のこと、まだ誤解してませんか?」をご覧ください。

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