この記事は血糖値を下げる食品?の続きの記事である。もし、まだご覧になっていないなら、先に読んで頂くことをお勧めする。

 

血糖値を下げる食品はない

血糖値を上げにくくする食品はあっても、血糖値を下げる食品はない。万が一ってことがあるかもしれないが、たぶん、間違ってはいない事実である。しかし、人間の体は不思議な作りだなあ、とつねづね感じる。それを説明するために1型糖尿病の筆者の血糖値を紹介する。たとえば、別々の日に、同じ量のごはんだけを食べる。同じ時間に食べる。1日3食はきちんと取る。そして同じ量のインスリンを打ったとする。その結果・・

1日目 食前の血糖値:80mg/dl → 食後の血糖値:100mg/dl

そして

2日目 食前の血糖値:80mg/dl → 食後の血糖値:300mg/dl

同じ量のごはんを食べて、同じ量のインスリンを打っても、食後の血糖値が100mg/dlと300mg/dl。筆者は、この違いに困惑してしまうのである。

「なんか、悪いものでも食べたのか、僕は?」

いやいや、ごはんもインスリンも同じ量である。

 

食品以外にも・・

こんなにも食後の血糖値はバラバラ。

「なんで〜?」

「いや、こんなバラバラな日もあるのだ」

と1型糖尿病の筆者は考える。恐らく多くの1型糖尿病患者さんも、きっと、このような事実を抱えていることだろう。そして筆者は100mg/dlと300mg/dlの違いをこう思う。

「この現象は、本当に本当に、食品のせいなのだろうか?」

だから、人間の体が不思議になるのである。きっと、食品だけにフォーカスを当てれば「食品が及ぼす血糖値への影響」について調べればいいのである。たとえば、カーボカウントがいい例だと思う。しかし、血糖値にフォーカスを当てると、食品だけでなく、実にいろいろな要因が血糖値を上げたり下げたりしていることに気づくのである。食品以外に血糖値を上げるもの、考えられるものとしては・・

「ちゃんと睡眠は取れているか?」

「過剰なストレスはないだろうか?」

「歯周病になっていないだろうか?」

「運動はちゃんとしているだろうか?」

これは1型糖尿病だけでなく、糖尿病患者さん全般に言えることではなかろうか。血糖値を上げる原因はまだまだ沢山あるように感じる。

 

血糖値を下げる方法

薬やインスリン、運動療法、食事療法がある。歯が悪い人は歯科治療、睡眠障害がある人は睡眠治療なども、血糖値を下げる方法かもしれない。

「なんだ、食事療法ってのは食品ではないのか?」

と言われそうである。これはカロリーを制限する食事療法を指す。食事の量を減らすことである。食べる量が減れば、その影響で血糖値は以前(食べる量を減らしていない時)と比べて下がる。もちろん、体重も減る。ここにも血糖値が下がる原因があるかもしれない。

ただ、糖尿病の治療は食事療法だけではない、ということも事実ではないだろうか。糖尿病全般で言うならば、運動や薬、インスリンなども糖尿病の治療である。食品のことを学ぶことはとても大切である。しかしながら、ひとつのことを追いかけ過ぎると、別のものが見えなくなるのは、とても残念である。筆者はいつも、その罠にハマっているからである。

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