1型糖尿病になってから、ショッキングな出来事はたくさんあったけれど、既に齢は40歳をオーバーした。糖尿病の辛酸という、健康な人には見ることや存在すら怪しい無色透明の壁にぶつかっては、あがいてきた。そんなたくさんの壁の中には、生命保険という壁もあった。生命保険、それは未来への安心手形だった。そんな想いから、10数年前に生命保険に入ろうと思ったのであった。

 

保険会社へ打診

数ある国内の大手生命保険会社に打診はしたけど、全て通らなかったから、あら大変。無理かなあと思いながらの打診ではあったけど、加入は出来なかった。そんな事実を知れば嫌でもショックは受けてしまう。糖尿病になると、まともに保険も入れないのかよお、と頭では理解しながらも、世俗から疎外されている雰囲気を心では感じた。

 

保険

そんなわけで、大手の生命保険会社は諦めて、1型糖尿病でも加入できる保険を探してみた。そうしたら、糖尿病でも入れる保険があるではないか。

藁にもすがる想いで保険会社へ電話をかけて、資料をもらった。1年更新の保険ではあったけれど、ないよりはまし、そんな感覚ですぐに加入した。掛け捨て型の保険でもあったが、万が一の入院の際も保険金は支払われる。だから糖尿病の僕でも未来への安心は多少得られて、社会と自分の空いた溝を埋めてくれるそんな保険会社に感謝した。

 

生命保険

もし、糖尿病になる前から加入している生命保険があれば、それはラッキーである。保険の内容にもよるのだけれど、健康な時に入った生命保険の証書は、きっと財産である。絶対に大切にすべきである。

そうはいえど、保険に関する興味は人によって様々である。たとえば、健康まっしぐらで過ごしてきた家内は生命保険にまったくの無関心。おまけに僕と知り合うまでは生命保険未加入で見向きもしなかったという。保険といえば、お金を毟り取られるようなもの、そんな感覚があったから僕はびっくりだった。

わからないだろうなあ、保険に入れるありがたみを。

 

保険について

そんなわけだから、保険を必要と思っていない糖尿病の人は加入する必要はないと思うし、必要ならば短期だけど入れる保険があるので加入することをおすすめする。入院だけでなく、手術した時も保険金の給付が受けられるし、合併症などがあっても加入は出来る。ただし、人によって保険への要望は違うだろうから、加入前にきちんと保険会社へ、

こんなケースでも保険金の給付は受けれらますか?

と確認することもお勧めしたい。

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