「どうやったら血糖値の管理ができるんだよ!教えてくれよ。」

そんなシリアスな声が入院中の僕の部屋まで聞こえてきた。おそらく別の部屋の患者さんが糖尿病だと診断されて、看護師さんへ言ったセリフなのだろう、と僕は推測した。

特にインスリンを注射している糖尿病患者さん(日常生活で血糖値を測らなければいけない患者さん)にとって、この質問は永遠の課題とも言えるし、一朝一夕で身につくテクニックでもない。

また血糖値に及ぼす影響は、食事、インスリンの単位、運動など、決して1つではないから大変なのだ。

心が折れそうなこと

また血糖値を適正に管理できるまでには、心が折れそうな出来事も経験するだろう。低血糖や、想定外の高血糖、食事制限、僕は食事制限で心が折れそうになったけれど(笑)、これもいろいろある。そしていろいろなことを学習しながら、血糖値のマネージメントを覚えていくだろう。

ただ、まずは血糖値を測ることが肝要だ。これなくしては、最適な治療はできないだろうし、最適なインスリン単位数もわかるはずもない…

1型糖尿病になりたての頃は、とにかく慎重に血糖値を測りインスリンを打っていた当方だけど、数年が経過すると血糖値は測らなくなりインスリンだけを打つようになっていた。

とりあえずインスリンという考え

インスリンさえあれば、とりあえず血糖値は下げられる

というのが1型糖尿病を発症して数年後の僕のポリシーみたいなものになって、血糖測定はほとんどやらないようになっていた。

ただし、今の考えから言えば、時に正確で時に不正確な体内血糖測定器だけに頼ってインスリンを打っていれば、気がつかないうちに食後低血糖を起こしていたり、気がつかないうちにかなりの高血糖になっていたりする。

そうなれば、いやでも体は疲れやすくなってしまうだろうし、あの恐ろしい低血糖昏睡の不安も起こってきてしまう。

そう、つまり血糖測定を怠れば、生活の質(QOLと呼ばれる)は嫌でも低下してしまうと今の僕は考えるだ。だから、測ろう、血糖値。

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