頭が痛いときに、頭痛薬を飲めば、頭痛薬は同じ働きをするだろうし、疲れている時にオロナミンCを飲めば、オロナミンCの成分も同じ働きをするだろう。きっと。

しかし、インスリン依存の患者で言うならば、インスリンは、頭痛薬やオロナミンCとは違い、経口投与ではなくて皮下投与である。要するに口からインスリンを飲むのではなく、皮膚へ注射をしなければいけないわけである。当たり前だけど・・

インスリンの消失時間は、どこに打ったかで変わる

とあるDrは講演でおっしゃった。僕はtotally agreeだった(本当はDrのお名前もお伝えしたいのだけれど、ご迷惑がかかるといけないので割愛する)

つまり僕なりに噛み砕いて言えば、皮下の打った部分で、インスリンの効果は変わる。効き過ぎてしまう場所もあれば、効かなすぎてしまう場所もあるように経験上からも思うのだ。

ただ、毎回同じ部位でインスリンを注射する場合、このインスリンの効きはそんなに変わらないように思う。要するに、太ももなら太ももなりのインスリンの効き方があって、腹なら腹なりのインスリンの効き方があるわけだ。それを見極めるのが、今回の僕の研究テーマだった。

今年の1月から、インスリンを打つ注射部位には相当気を使った。右足にイメージした宮城県仙台市に打ったら、次は左足にある山口県萩市に打った。その次は、右足にある横浜市宮前区に打ったら、次は左足にある愛知県名古屋市に打った。同じ場所に打たないように、打った場所には小さなバンドエイドのテープまでわざわざ貼った。

 

平均血糖値の結果

そんなことを続けて2016年6月になった。半年間も、このような無駄とも思えることを集中してやった。平均血糖値(この場合、30日間の血糖値の平均値)は、腹部の時と同じく145mg/dl〜155mg/dlぐらいをうろついた。

大腿部に打ったところで、腹部と、そう大差はないようだった。しかし、ひとつだけ、大腿部に打ったデメリットを発見した。それは、低血糖の回数が多かった、ということだ。

大腿部に打った場合、週に3回ほど、夕食前には40mg/dl〜50mg/dlの低血糖が起きた。おそらく、血糖値はすごい急降下をしたのだろう。僕は、そのたびに、ジュースなどを飲んで対処した。ひどいときには、挙動不審の状態(意識レベルが相当低い)になって、コンビニをウロウロしてしまったのだった。

 

結論として

あくまで僕の場合だが、やはりHbA1cは腹部でも太ももへの注射でも変わりはなかった。しかし、そのHbA1cをもう少し深掘りすれば、太ももへの注射の方が、血糖値は乱高下しやすい、という結果だったと思う。

だから、腹部へ打てるならば、腹部へ打ちたい、というのが僕の感想であり、僕の治療方法なのであった。

しかし、ここで、驚くべき発見も同時にあった・・

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