読者から以下のご質問を頂きました。

性別:女性

年齢:30代

題名: 一型糖尿病の主人について

メッセージ本文:

こんにちは。初めてメールさせて頂きます。主人が一型糖尿病になり4年が経ちました。一か月に1回病院に行き、検査を受けています。ヘモグロビンの数値は8後半から9台が続いており、10台の時もあります。血糖値も高い日々が4年間続いています。薬を変えたり、打ち方の量を変えたりなどしていますが、なかなか安定しません。私も病院に同行したりし、主治医の先生から教育入院の話も進められましたが主人は毎回入院を拒んでいます。1型糖尿病は好きなものを食べ、インシュリンを打つだけ。ヘモグロビンの数値も仕方がないと、お酒・タバコも辞めようとしません。スナック菓子などもよく食べています。私が身体の様子を聞くと嫌な顔をし、不機嫌になるので、私も精神的に疲れてきてしまいました。でもやはり心配なのです。。。本人が一番辛いのは分かりますが、病気と向き合う覚悟や、事の重大さが4年経っていても分からないようで、私や義母の心配は計り知れないものです。まだ小さい子供がおり、主人もまだ30代後半です。合併症もなく何とか長生きしてほしいのですが・・・ 最近は低血糖も頻繁に起こすようになり心配しています。入院してカーボカウント法なども学んで行きたいと思っているのですが・・・1型糖尿病はヘモグロビン数値はなかなか安定しないものなのでしょうか?拙い文章で申し訳ありません。このサイトを見つけ、われにもすがる思いで相談させて頂きました。宜しくお願い致します。

回答:

ご質問を頂き、ありがとうございました。ご主人様のことで、大変なご心労をなさっていることと思います。

「主人が一型糖尿病になり4年が経ちました。一か月に1回病院に行き、検査を受けています。ヘモグロビンの数値は8後半から9台が続いており、10台の時もあります。血糖値も高い日々が4年間続いています。薬を変えたり、打ち方の量を変えたりなどしていますが、なかなか安定しません。」

月のHbA1cの数値や血糖値が安定せずに少し高い数値とはいえ、月に1回の検査にはきちんと行かれていらっしゃることは良いことだと思います。また1型糖尿病になって4年が経過したことも考えますと、だいぶ1型糖尿病との生活にご主人様は慣れてきたのではないか、と推察いたします。

「私も病院に同行したりし、主治医の先生から教育入院の話も進められましたが主人は毎回入院を拒んでいます。1型糖尿病は好きなものを食べ、インシュリンを打つだけ。ヘモグロビンの数値も仕方がないと、お酒・タバコも辞めようとしません。スナック菓子などもよく食べています。」

たしかに、この数値ですと、ドクターが教育入院を勧める気持ちもわかる気がいたします。ただ、それと同時に、ご主人様が入院を拒むお気持ちもわかる気がいたします。つまり、自由に食事(お酒も含め)ができなくなることが要因かと感じます。

「私が身体の様子を聞くと嫌な顔をし、不機嫌になるので、私も精神的に疲れてきてしまいました。でもやはり心配なのです。。。本人が一番辛いのは分かりますが、病気と向き合う覚悟や、事の重大さが4年経っていても分からないようで、私や義母の心配は計り知れないものです。まだ小さい子供がおり、主人もまだ30代後半です。合併症もなく何とか長生きしてほしいのですが・・・ 」

ご心労は計り知れないかと思います。ただ、私の経験上、1型糖尿病は慣れてくると、

インスリンを打てば好きなものを食べられる

と思う時期があることも事実です。インスリンさえ打っていれば、体はまったく痛くないですし、低血糖さえ起こさなければ、なんの自覚症状がないのも事実なのです。

「最近は低血糖も頻繁に起こすようになり心配しています。入院してカーボカウント法なども学んで行きたいと思っているのですが・・・1型糖尿病はヘモグロビン数値はなかなか安定しないものなのでしょうか?」

ヘモグロビンA1cの数値を安定させるために、多くの1型糖尿病患者さんは毎日大変な苦労で、注射をしたり、血糖値を測ったり、食事のコントロールなどをしています。それでも、うまく安定しない時期もあるのが、1型のヘモグロビンA1cなのだ、と僕は考えています。

僕も血糖測定をしない、インスリン単位は勘で・・という数年を過ごした経験を経て、現在があります。そのような状態でも、両親は逆に何も言わずにいてくれました。ただ、何も言われなかったからこそ、僕自身で糖尿病治療へ取り組めるようになったようにも思います。

奥様やお母様の大変なご心労があるとは思います。

ただ、ご本人には言わないけれど、低血糖にそなえてブドウ糖のゼリーなどをいつも奥様は携帯しているとか、食事に役立てるために栄養学やカーボカウントを先にご家族が勉強しておくなどの姿勢を見ていれば、ご主人様もきっと、1型糖尿病の治療の大切さがおわかりになる日がきっと来ると僕は信じています。

いや、もうすでにわかっちゃいるけど、ただ実行するのが嫌なだけかもしれません。

あえて、そっと見守っていくのも、大切なことのひとつではないかと僕は思います。

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