糖尿病の3大合併症の一つである目の病気、網膜症。僕の網膜症は1型糖尿病になってからちょうど20年目で発症したような。それは眼科での定期的な検査で見つかった。検査は目薬で瞳孔を開いて、目の中の血管を調べるあの眩しき眼底検査。

当時、網膜症という糖尿病の合併症を知ってはいた。けれど、網膜症がどのように進行するのかは知らなかった。症状なども全くないもんだから、眼科医から網膜症と聞くなり大慌て。もうちょっとクレバーだったら、と当時の自分を振り返る。そんなクレバーに近づくために、少し網膜症のことを振り返る。

 

網膜症の種類

網膜症は、単純網膜症、増殖前網膜症、増殖網膜症の3つに分けられる。単純、増殖前、増殖、というキーワードを抑えておけば良し。進行の度合いも、まずは単純から始まって、次に増殖前に移行して、最後は増殖となる。

これだけでも知っていれば大きな財産。けれども、当時の僕は何も知らなかった。ちょっとでも知っていれば、と悔やむ限り。

 

最初は単純網膜症

網膜症の最初のステップである単純網膜症。ステージという言葉を使えば、A1かA2。そして、このステージという言葉は案外使える。

「今のステージはどこですか?」

僕の経験談からだけど、このセリフは眼科医とのコミュニケーションでとても役に立った。なぜなら、このセリフで質問すれば、眼科医はすぐに回答してくれる。なので少し面倒ではあるけど、眼を守る手段としてステージは覚えておくことが肝要。

そして、この単純網膜症という部屋には両側に扉が二つある。ひとつ目の扉を開ければ、B1と書かれた次の部屋につながっている。反対側についたもう一方の扉は、網膜症なしという部屋につながる。この部屋の扉には鍵がかかっていない、だから開けることは出来る。

 

増殖前網膜症

網膜症の第2のステップ。ステージはB1。この部屋にも両側に2つの扉がある。ひとつはB2と書かれた部屋へ続く赤い扉。もう一方はA1ないしA2と書かれた単純網膜症の部屋へ戻る白い扉。しかし、白い扉は開けづらくなっている。血糖値を良好にコントロールするだけでは。そのため、眼科での治療も必要になるケースが多いらしい。

 

増殖網膜症

網膜症の第3のステップ。ステージはB2。B1の部屋からガチャリと扉を開ければ、B2の部屋に入る。するとどうなるか?入ってきた扉は閉まって、今度は開かなくなる。まるでマンションの扉のオートロックのように。もう一方の扉は、B3と書かれた部屋につながっている。その扉には鍵がかかっていない。

そして、閉まった扉を開けるには鍵が必要となる。

A1,A2という単純網膜症から始まって、B1という増殖前網膜症を経て、B2という増殖網膜症になる。

こんな解釈できっとよいのだろう。僕の糖尿病性網膜症の勉強はまだまだ進む・・次回に続く・・

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