先日、笑える出来事があった。それは図書館のようなスペースで、勉強している看護学生5人組であった。試験の準備をしているようだった。読んでいる本には糖尿病も含まれているらしく・・

学生1「糖尿病ってIDDMという種類もあるんだ」

学生2「へえ、そうなんだ。どれどれ本見せて。これ、i型(アイガタ)糖尿病っていうらしいよ!」

心の中は大爆笑であった。イチガタ糖尿病である(笑)。何とも愛らしい学生達であったので、声をかけようかと迷ったが、勉強の邪魔をしては申し訳ないので止めた。

 

治療のための最大の理解者

これは筆者の経験談なので、まじめに読まないでほしいと切望する。

「筆者のアイ型糖尿病の理解者はいったい誰なのだろうか?」

と自問自答をする。まずは近親者が質問に出てくる。

「親なのだろうか?」

そうかもしれない。しかし筆者の親は、いまやカロリー計算もできない。すでに80歳を超えているのでHbA1cの数値や血糖値を見ても、高い、低いの判断も出来ないだろう。おまけに筆者はすでに家族も養っている。

「そうすると嫁さんだろうか?」

嫁さんも理解者ではある。大変感謝である。しかし、1型糖尿病のディープな部分まで知っているのだろうか・・。そして医学的な知識はない。そうなると、

「やはり医療者である」

 

おそらく、最大の理解者は・・

血縁関係のないドクターである。先ほどのナースや栄養士さん達の医療者である。なぜか?親や親族などの血縁関係者は1型糖尿病に対して少々心配し過ぎなところがあるから、そう思うのである。中学生や高校生ぐらいの青年期になると、1型糖尿病患者はこう思うのではないだろうか・・

「お父さん、お母さん、僕の病いだから心配しないでほしい」

しかし、現実に筆者にはそんな言葉が出てくるはずもなかった。感極まるドラマでマセタ子供しか言わないのである、そのようなセリフは。筆者の青年時代は反抗期が激しかったからか、このように思った。

「何も言わずに見守ってほしい・・」

なぜかと言えば、病院ではこういう状況にはならないからである。それは1型糖尿病患者であれば知っているはず。病院へ行けば毎月、成績表のような「血糖値管理ノート」を提出しなければいけない。ノートを忘れたフリして持参しなくとも、血液検査ですぐにバレてしまう。

そうなれば、医学的知識を身につけた方達から指導されるわけである。そう、医療者は何も言わずに見守ってはくれないのである。逆説的な言い方ではあるが、何も言わずに見守れるのは親や配偶者だけなのである。ここを是非、勘違いされないで頂きたい。

 

医療者とのやりとり

ここで間違ってはならない。ドクターはあなたの1型糖尿病を良くしたいのである。これは大前提の話しである。看護師だって栄養士だって皆そうなのである。しかし、医療者には怖い人もいれば優しい人もいる。どのタイプがいいのか?それはわからない。

経験談からであるが、1型糖尿病になったときの担当の栄養士はとても怖かった。今でも食べ過ぎると、その栄養士の顔が浮かぶ(笑)。しかし、その栄養士のお陰で「バランスの良い食事とカロリー制限」が頭にこびり着いた。

また、糖尿病という病いは長期戦であり、自己管理が大切な病いと言われている。そのため、患者が気づき、治療に向かえば、そこがゴールではないか?と筆者は勝手に思う。だから、

理解者からの指示は守ることが肝要である。

ご質問やご相談などあれば、ご意見ページから簡単に投稿できるので是非お使いいただきたい。

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