年末に骨盤と右手首を骨折してから、いまだにリハビリの日々は続く。骨盤を骨折してから、ロボコップのような歩き方になり、いまだ2足歩行すらままならないと感じている当方。なんとも悲惨な毎日である。

そんなロボコップは、ドクターから唯一、水泳の許可だけはもらっている。だから、水中ウォーキングため、昨日、家族(と言っても嫁さんと娘)で自治体がやっている室内プールに行ってきた。

更衣室では、服を脱ぎ、インスリンポンプを外す(インスリンポンプ療法でも、水泳やお風呂に簡単に入れます)。そして、腕の後ろには、フリースタイルリブレのセンサーがついている。そのため、直径2cm程度の丸い白いパッチをお腹と腕(インスリンポンプとリブレ)につけて、プールサイドを歩く。

ピップエレキバンでもつけているのではないか、と間違えられそうだった(笑)。

そんなことを考えている矢先のことだった。

ライフガードと書かれているTシャツを来た女性が、ものすごいスピードでこちらへやってきたのだ!

僕の前にくると、僕のつけているピップエレキバ、いや、インスリンポンプのパッチを、その女性はじっくり見ているではないか。なんということだ!

治療道具でもある、インスリンポンプの注入セットを、1から説明しなければならないだろうか…と嫌な予感がした… すると、

「1型糖尿病の方でいらっしゃいますか?」

と驚愕の質問!

そういう、あなたは、お医者さんか看護師さん、そうでなければ、医療者の方ですか? という質問が、喉元まで出かかった。

しかし、それにしても若い。顔から推測しても、まだ20才そこそこだ。仕事として、1型糖尿病を知るにはちょっと早すぎる年齢だ。いや、実際には童顔なだけかもしれなかった…そして、続いて質問が飛んでくる。

「お腹についているのは、インスリンポンプですね…」

そっ、そうだけど。 僕は面喰らってしまった。

「腕の後ろについているのは、リブレですね…」

その通りでございますっ!足の悪いロボコップは、返す言葉もなかった。

「実は、私も1型なんです」

えっ、ええーっ、これまたビックリ! そして僕は

「今までに嫌なこともたくさんあったでしょう…頑張ってね。」

と言葉を返した。

その女性は、深くうなずいていた。

1型糖尿病を抱えながら、ライフガード(いや、もしかしたらただのプールの監視員さんかもしれないが)をやっているのは大変だろうと感じた。ブドウ糖は必要だろうし、なにより、自分がおぼれず、おぼれている人を助けるのだから。

頑張って欲しい!と感じた1日だった。ロボコップも頑張るっ。

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