よっしゃー、ゴールドアクターというサラブレッドが今年の有馬記念のゴールを先頭で通過した。その単勝馬券を一点で買っていた僕は見事に的中。漱石の枚数は増えて、財布が膨らんだ。

終わりよければすべて良しだ、

と僕の友人は言った。

TVを眺めながら、競馬新聞を握りしめて、賭けた馬が最初にゴール板を通過する歓喜。その歓喜は僕の血液を通して全身に染み渡る。僕にとっての競馬の醍醐味は、まさにこの瞬間。そして最高な週末のはずが、今年の有馬記念は何かが違っていた。

馬券は当たったけれども、なぜだが全く楽しめなかった有馬記念。有馬記念だけでなく、大好きな競馬に対する情熱も消えかかっていた。

やる気が全く起こらない・・

そんな状態は先週から始まった。本を読んだって、字は目に映るんだけど、内容が頭に入らない。TVを見たって、何がなんだかわからない。普段は自分で料理もするけれど、台所に立つ気力さえない。ないない尽くしの自分に、半ば諦めを感じて、ベッドで横になった。

ベットに入れば、いつもなら小説なり、まじめな新聞なりを読む。しかし、2行も読めばヘトヘトになってしまった。おまけに風呂に入る気力もなく、そそくさと毛布を頭までかぶる。

自分は怠けているのだろうか?

ベッドではそんな言葉が脳裏に浮かぶ。無理にでも鞭でケツを叩いてみる、ジョッキーのように・・しかし、馬?じゃなかった、自分が全く反応しない。突然、失速した僕は、本当に困ったもんだった。自律神経の乱れなのだろうか。風邪の症状など全くないのだけれど。「やる気スイッチ」は週中になっても全く入らず、本当に何事も手につかなかった・・クリスマス頃が一番最悪な時期だったけれど・・

友人からの競馬の誘いや、かつての留学仲間から外出の誘いも受けた。けれども、反応しない体を理由に、申し訳なく断った。こんな不甲斐の無い1週間を送った。

血糖値なども急上昇。インスリンを打てども打てども血糖値はさがらなかった。まさに、まったく効かないインスリンを打っているようだった。気づけば1週間の平均血糖値は200mg/dlを超えた。為すすべは何もなかったけれど、一応の人事は尽くしたつもり。

かつてを人生を振り返ると、こういう症状がたまに出る。サイクルを計測したことはないけれど、たぶん2年に一回くらいの割合だろうか。まさか、今の時期に来るとは思いもよらず。そしてナイナイ尽くしの年末に散々な思いをした。せめてもの救いは有馬記念で当たったことだろうか・・

最後に・・

今年1年、応援頂いた皆様に感謝します。そして、当ホームページのAmazonで商品をご購入頂いた方、またブログをいつもご覧いただいている皆様のおかげで、今年も無事に寄付を行うことができました。有難うございました。

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